ねずみ駆除方法の知識

ねずみを殺す薬である殺鼠剤（毒餌）は、薬事法の規制により強力なものが作れない仕組みになっています。外国に比べて遅れている点の一つです。

◇まず、殺鼠剤（駆除薬）には、１回の摂取（もしくは数回の摂取）で、ねずみを死亡させることが可能な急性毒タイプの殺鼠剤（毒餌）があります。

例をあげると、シリロシド（海葱）、リン化亜鉛、ノルボルマイドなどがあげられます。人畜にも毒性があり、なかなか、ねずみが食べてくれない問題があります。

すぐに効果があるので苦しんでいるネズミを見て、他のネズミが食べるのを中止してしまったりすることがあるので思ったほど駆除ができない場合があるのです。

◇次に、殺鼠剤（駆除剤）には、毎日連続的に摂取するとねずみが死亡させることができる慢性毒タイプの殺鼠剤もあります。

ワルファリン、クマテトラリン、フマリンなどが代表的です。人畜に対する毒性は低く、幼児などが誤食しても、解毒剤（ビタミンＫ）があるので安心な殺鼠剤（毒餌）です。

このワルファリンなどが効かない抵抗性を持ったクマネズミは「スーパーラット」と呼ばれています。致死量の殺鼠剤を摂取しても死なないのです。わが国で大変問題となっています。

しかし、近年、スーパーラットにも効果があるジフェチアロールという殺鼠剤（毒餌）が市販されています。４日間程度摂取させると死亡するという効果があるのですが、やはり食べさせるのが難しいという問題があります。